おじさん・おばさんの為の、懐かしい

宇和島昭和30年代映画上映史

一番下に昔のテレビ放映西部劇リスト追加

私が幼い頃には宇和島にも数多くの映画館があり、映画は庶民の娯楽の中心であった。
ここにあげる映画館はすべて無くなっている。スバル座だけが同じ場所でシネマ・サンシャイン。(サンシャインも平成17年4月10日に幕を閉じた。大洲からこっち、映画館はない)
当時の宇和島を懐かしんでほしい。ここに掲載した映画館の中で、どれかは私が見た覚えのあるものを適当に書いてみた。

昭和35年(1960)1月31日

菊美ど里劇場  時限爆弾、青春を吹き鳴らせ、男が命を賭ける時
丸  劇      新二等兵物語、お夏捕り物帖、柳生旅日記、体当たりすれすれ娘
東  映      黒い手の戦慄、べらんめえ芸者、雪の丞変化
スバル座     最後の戦線、北北西に進路をとれ
日  劇     女奴隷船 緋鯉大名、恐怖の四時間
キリン館     無駄口かげ口へらず口 二人の武蔵、旅情
★この頃にはまだロマン座は出来ていない。三本立て、四本立てには見る方も疲れていた。
たぶん大人100円、再映では55円だったように記憶している。

昭和36年5月13日

菊美ど里  用心棒稼業 無鉄砲大将
丸  劇   女舞 恋とのれん 抱いてちょうだい
東  映   月形半平太 緋桜小天狗 若い明日に突っ走れ
スバル座   福の神サザエサン一家 喧嘩富士 五人の突撃隊
日  劇  縞の背広の親分衆 尾張の暴れん坊
キリン館   名もなく貧しく美しく 薔薇大名 波濤を越える渡り鳥
ロマン座   ターザン大いに怒る 怪獣ゴルゴ
★洋画専門館だったスバル座も邦画の上映をしている時期もあった。

昭和36年5月27日

菊美ど里   大草原を行く渡り鳥、大当たり百発百中、青い年の素顔
丸 劇     蒼い海峡、大阪野郎、図々しい奴
東  映    濡れ燕一刀流、霧丸霧隠れ、夜霧の長脇差
スバル座   社長道中記 投資令嬢 うっちゃり姫君
日 劇     紅蜘蛛地獄 地獄に真っ赤な花が咲く、お笑い三人組
キリン館   濡れ髪牡丹 闘牛に賭ける男 慕情の人
ロマン座   バターフイールド8 ママは腕まくり   

 昭和36年8月31日

菊美ど里   若い荒野 天に変わり手て不義を討つ 大人と子供のあいだ
丸 劇     好人好日 母と娘 白い南風
東 映     幻灯籠の女 べらんめえ芸者佐渡へゆく 恐怖の通り魔
スバル座   鉄十字軍  地獄へ突っ込め
日 劇     おけさ唄えば 霧丸霧がくれ 高原牧場の決闘
キリン館   大学の若大将 お馬は七十七万石 夕焼けこやけの赤とんぼ
ロマン座   母桜 ああ女難 侠客春雨傘 
★加山雄三の若大将シリーズが始まっている。

昭和38年1月12日

菊美ど里   花と竜 鉛をぶちこめ
丸  劇     秋刀魚の味 歌え若者達
東  映     花の折鶴笠 王将 裏切り者は地獄だぜ
スバル座   ローマの哀愁 結婚泥棒 恋人よ帰れ
日 劇     紀州の暴れん坊 銃弾の嵐 ガンコ親父と江戸っ子社員
キリン館   暗黒街の牙 続新悪名 忍びの者
ロマン座   望郷 深く静かに潜行せよ ながれ者
★まだこの頃には文芸作品が見られた。「深く静かに潜行せよ」はバート・ランカスターだった、  

昭和38年1月26日

菊美ど里   歌う暴れん坊 危ないことなら銭になる
丸 劇     古都 あの橋の畔で(第三部) 泣いて笑った花嫁
東 映     勢揃い東海道 十一人のギャング お化粧蜘蛛
スバル座   スパルタカス  リバティーバランスを射った男
日 劇     若くて悪くて凄いこいつら 佐渡情話 お坊主天狗
キリン館   駅前飯店 ニッポン無責任野郎 やくざの勲章
ロマン座   ダイナマイトジャック 追跡 虐殺ハックの猛襲 
★あの橋の畔での主題歌は「島倉千代子」の「夕月」だったかな?あれはテレビのほうか? 

昭和39年1月5日

菊美ど里   光る海 風雲双つ竜
丸 劇     見上げてごらん夜の星を 月夜の渡り鳥 ピーターパン
東 映     わんわん忠臣蔵、右京之介巡察記 海底軍艦
スバル座   ドノバン珊瑚礁、魚雷艇109
日 劇     江戸っ子天狗 波浮の港 続・てなもんや三度笠
キリン館   座頭市喧嘩旅 黒の駐車場 花の講道館
ロマン座   七人のあばれ者 遠い太鼓 底抜け棚ボタ成金  

昭和39年1月22日

菊美ど里   学園広場 関東無宿
丸 劇     続・拝啓天皇陛下様 モンローのような女 歌くらべ満月城
東 映     東京ギャング対香港ギャング 社長紳士録 宮本武蔵第四部・一乗寺の決闘
スバル座   予期せぬ出来事 ローマの休日
日 劇     香港クレージー作戦 女の歴史 十三人の刺客
キリン館   欲情の洞窟 おいろけ作戦 ピンクファンタジー・ホシバスターショウ
ロマン座   血とバラ 恐怖 惨殺 
★血とバラのアネット・バディムはとても魅力的であった。先日、NHK衛星で見たが、昔心ときめいたのはないか間違いだったのか、そんな気がした。 

昭和39年4月24日

日 活     拳銃の歌 泥だらけのいのち 出撃
丸 劇     道場破り 犯罪のメロディー 女嫌い
東 映     隠密剣士 こんにちは赤ちゃん 続・若い季節
スバル座   大脱走 ソドムとゴモラ
日劇     人斬り笠 成熟する季節 学園広場
キリン館   殺られる前にやれ 夫が見た 騙し屋
ロマン座   恋のKOパンチ 裏街 ひとこと云って
★菊美ど里が「日活」に名前を変更している

昭和39年5月3日

日 活     猟人日記 死刑囚
丸 劇     花の舞妓はん 青い眼の嫁はん 寝言泥棒
東 映     狼少年ケン 西遊記
スバル座   大脱走 ソドムとゴモラ
日 劇     続・男の紋章 次郎長三国志 光る海
キリン館   ど狸 剣 座頭市千両首
ロマン座   巨艦いまだ沈まず 赤い野獣 キャプテンシンドバッド

昭和39年5月21日

日 活     夕陽の丘 栄光への出発 潮騒
丸 劇     乾いた花、地球の皮を剥ぐ、ケチまるだし
東 映     わが恐喝の人世 やぶにらみニッポン 三匹の浪人
スバル座   ウエストサイド物語 チコと鮫
日 劇     ジャコ万と鉄 第三の忍者 社長紳士録
キリン館   昨日消えた男 黒の挑戦者 必殺一本
ロマン座   野良猫 合い言葉は勇気 法に叛く男 

昭和39年6月30日

日 活     不敵に笑う男 やめないでもっと 何処へ
丸 劇     香華  二十一歳の父
東 映      新吾番外勝負 三人よれば 君たちがいて僕がいた
スバル座   太陽の帝王 007は殺しの番号
日 劇     花と怒濤 虎の牙 三匹の浪人
キリン館   怪談・鬼火の沼 怪談・生娘吸血鬼 怪談・異人幽霊 怪談・パリの化け猫
ロマン座   夢の渚 青い眼の蝶々さん レッツゴー物語

昭和39年7月18日

日 活     赤い殺意 死にざまを見ろ
丸 劇     君の名は あの橋の畔で
東 映     血とダイヤモンド ただいま診察中 売春地下組織
スバル座   禁じられた恋の島 バイバイ・バーディー
日 劇     あかしやの雨がやむとき 恋は神代の昔から 未練ごころ
キリン館   銭の踊り 宿無し犬 眠狂四郎円月斬り
ロマン座   海底の魔術師 逆襲の大平原 地上最大のショウ 

昭和39年7月28日

日 活     赤い殺意 度胸一番
丸 劇     暗殺 白日夢 太陽を抱く女
東 映     御金蔵破り 博徒 日本一のホラ吹き男 
スバル座   遠い喇叭 007危機一発(正確には危機一髪だが、タイトルのまま)
日 劇     君たちがいて僕がいた 潮騒 夕陽の丘
キリン館   銭の踊り 宿無し犬 眠狂四郎円月斬り
ロマン座   血だらけの惨劇 グラマーと吸血鬼

昭和39年8月3日

日 活     さすらいの賭博師 あゝ青春の胸の血は
丸 劇     紅閨夢 世界の裏の裏 不倫の償い
東 映     駅前怪談、鮫、続図々しい奴
スバル座   北京の55日 あしやからの飛行
日 劇     どけち虫 二匹の牝犬 猟人日記
キリン館   この道赤信号 覗かれた個室 狂ったうめき たゞれた太陽
ロマン座   サディスト 白い女奴隷 第四の性   

昭和39年9月27日

日 活     人間に賭けるな 砂の上の植物群
丸 劇     いも侍蟹右ヱ門、続世界残酷物語 東海道新幹線
東 映     駅前音頭 忍者狩り 宇宙大怪獣ドゴラ
スバル座   奇跡の人 パームスプリングの週末
日 劇     越後つついし親不知 砂の女 御金蔵破り
キリン館   悪名太鼓 無宿者 無茶な奴
ロマン座   暗殺5時12分 うしろへ突撃 硫黄島の英雄   

昭和39年9月30日

日 活     人間に賭けるな 砂の上の植物群
丸 劇     いも侍蟹右ヱ門、続世界残酷物語 東海道新幹線
東 映      前音頭 忍者狩り 宇宙大怪獣ドゴラ
スバル座   アラビアのロレンス ラスベガス万才
日 劇     博徒 日本一のホラ吹き男 度胸一番
キリン館   卍 血だらけの乳房 女狼
ロマン座   白い肌に狂うムチ ミンクの毛皮 黒い鮫
★いも侍蟹右ヱ門はたぶん長門勇だったかな   

昭和39年10月31日

日 活     女の渦と淵と流れ 肉体の罠
丸 劇     トムとジェリーの大行進、脱線あしか騒動 フリッパー
東 映     竜虎一代 女体 廓育ち
スバル座   戦場にかける橋 OK牧場の決闘
日 劇     夢のハワイで盆踊り、何処へ、鉄火場破り
キリン館   悪のもだえ 夜の魔性 鍵
ロマン座   百獣物語 連邦保安官 ヘラクレス・サムソン・ユリシーズ  

 東京オリンピックの影響が大きく、宇和島市内の映画館の入場者はこの10月は通常の5割減

昭和40年2月19日

日 活    黒い海峡 若草物語 紅の拳銃
丸 劇    あねといもうと 母の歳月 この声なき叫び
東 映     駅前医院 あるマラソンランナーの記録 飢餓海峡
スバル座  ブーベの恋人 黒いチューリップ
日 劇    幕末残酷物語 敗れざるもの 万事お金
キリン館  検事霧島三郎 ごろつき犬 度胸がらす
ロマン座  無敵の七人 潜水艦轟沈す 夕焼けの戦場

昭和40年3月25日

日 活    あばれ騎士道 城取り
丸 劇    お座敷小唄 忍法破り必殺 サラリーマンの勲章
東 映     チョンリマ 続社長忍法帖 侍
スバル座  西部開拓史 太陽の下の10万ドル
日 劇    拳銃無頼帖・流れ者の群れ 大日本コソ泥伝
キリン館  おんな 恐るべき女学生 処女の爪跡
ロマン座  鉄腕マチステ 坊やの作戦命令 猛獣死の逆襲 
★あばれ騎士道は、渡哲也のデビュー作である。

昭和40年(1965)11月15日

日  活   父と娘の歌  ぼくどうして涙が出るの  あいつとの冒険
丸  劇   青雲やくざ  続・柔旋風  求婚旅行
東  映   関東破門状  網走番外地・望郷篇  国際秘密警察・鍵の鍵
スバル座  底抜け00の男  007ゴールドフィンガー
日  劇   日本侠客伝  男の紋章・流転の掟  任侠木曾鴉
キリン館  悪名無敵  悪い誘惑  学生仁義
ロマン座  アトランタイド  BM15必死の潜行  追越し野郎

※映画の内容については、Google で調べてください。 

映画雑談

昭和41年から私は宇和島を後にして、花の都東京で6年間過ごすことになる。
それからも映画をたまには見てはいるが、とりあえずここで私の宇和島レポートを終える。この後上記の宇和島市内の各映画館は次第に衰退し、やがてはすべて閉館に至る。

丸劇の青雲やくざは松竹・竹脇無我主演、多分香山美子が共演だったか。網走番外地・望郷篇は、舞台は長崎、まだ髪がふさふさしていた杉浦直樹がニヒルな殺し屋役、「カラスなぜ泣くの」と口笛を吹きながら息絶えるシーンは結構ユニークでその後ファンの間では語りぐさになった。(ちんぴら役に小林念侍、石橋蓮司が出ていた事を後日発見)
男の紋章は高橋秀樹のシリーズもの。日劇は再映館になっていたようだ。(余談ながら、再映という言葉自体死語になっているのだろうか、変換をかけても出てこなかった)この頃にはまだ日活は吉永小百合・浜田光夫などの青春シリーズとやくざ路線の道を進んでいた。東映はさきに任侠シリーズの先鞭をつけ、番外地シリーズと共に「関東流れ者」「日本侠客伝」「昭和残侠伝」のシリーズ化で最先端を歩んでいた。大映は市川雷蔵の若親分シリーズ、江波杏子の壷振り銀子シリーズで、勝新太郎の座頭市シリーズ、悪名シリーズ、独自の路線を開拓していたが、やくざ路線に入っていく。東宝は若大将や社長シリーズを貫いていた。

その後日活はニューアクションと銘うって、澤田幸弘、藤田敏八、小沢啓一、長谷部安春等が製作する。渡哲也はその後の無頼シリーズ等で石原裕次郎、小林旭と肩を並べるまでのスターになる。
日活映画の末期でとりわけ印象に残っているのは「反逆のメロディー」(澤田幸弘監督、原田良雄、藤竜也、青木義朗)であった。千葉県の臨海工業地帯で工事用の砂の上から崩れ落ちる姿は、日活の終焉を象徴していた。藤竜也の脇役が光っていた。最期の作品とも言える藤田敏八の傑作「八月の濡れた砂」はその後の日活ロマンポルノ路線を示唆していた。その間鈴木清順などの異色の監督が登場するが、一部の熱烈なファンの声も届かず大衆うけをしないという理由で監督の座をおろされる。確かに娯楽作品として見るにはかなり無理があるように思える。

東映は、山下耕作の「総長賭博」をピークとしてやがて任侠路線も衰退することになるが、内田吐夢、マキノ雅弘などの巨匠のメガホンの下で大作を造り、また悪の権化、天津敏(テレビドラマ隠密剣士の悪役・風魔小太郎役)、若山富三郎などの名悪役を造り上げた。
また鶴田浩二、高倉健というビッグスターに、池部良、大木実、嵐勘十郎、菅原健二などの往年のスターを脇役として起用する事に成功した。新たに深作欽二の実録シリーズ「仁義なき戦い」が大ヒットする。その前身として、従来の着流し任侠シリーズから、「県警対組織暴力」などの現代やくざに移行する。菅原文太がデビューしてやがては大スターになるが、映画自体はそれほどではないけれど、画としては藤純子主演「緋牡丹博徒・お竜参上」での雪の今戸川橋?上でこぼれ落ちたミカンを拾うシーンは雪の白さとミカンの色、藤純子と初々しい文太のツーショットが非常に印象に残っている。
かつては「ちゃんばら」と小津安二郎などに代表される文芸作品が大衆娯楽の中心であったが、映画自体がテレビに押され、テレビでは放映出来ない、暴力団をテーマにした作品とエロが増加した。

余計な話@〜洋画タイトルを嘆く

昭和30年代中期から40年にかけて宇和島で上映された映画を拾ってみたが、この頃にはタイトルにはそれなりの特徴があった。とりわけ一部を除き洋画のタイトルには詩的なものが多かった。ここでは挙げなかったが、例にとると「誰が為に鐘は鳴る」「武器よさらば」これらはすでに原作が小説として知られていたので、そのまま使用できたのであろう。まれに「ゴールドフィンガー」「シャレード」などのそのままのタイトルもあるが「慕情」「駅馬車」「旅情」「禁じられた遊び」「にがい米」「ブーベの恋人」「大脱走」「第三の男」「灰とダイヤモンド」等々タイトルで映画の内容がイメージ出来る。「駅馬車」を「ステージコーチ」と云ってもイメージが湧いてこない。

ところが最近は殆どカタカナである。まったく手抜きとしか思えない。それだけ日本人が国際化したかのと思えばそうではない。大学生と肩書きがあっても全く英語の基礎学力さえない人も多いようだ。けっして国際化ではなく、タイトル自体に日本語のイメージを付けることの出来ない会社になったのであろうか。それとも、正しい日本語すら満足に話せない若者に媚びる為にカタカナでタイトルを付けるのであろうか。
そのうち、日本語の形容詞は「ちょー」だけしか残らないかも知れない。

余計な話A〜昔の映画に脇役で発見

多分、ロバート・ミムッチャムの「かわいい女」だったか、私立探偵フィリップ・マーローのシリーズもので、ちょい役で出た、謎の東洋人で空手の達人の殺し屋がホテルの部屋で主人公を襲うシーンがあった。トリックではなく飛び上がって天上から下がっているライトを蹴るのである。跳び蹴りに失敗し、そのまま窓から落下した。しかしその技には度肝を抜かれた。彼がその後有名になったブルース・リーだった。このシリーズでは「長い眠り」か「さらばいとしい女」か忘れたが、主人公を拉致監禁する悪党の子分役として、これもまたちょい役でシルベスタ・スターローンが出ているのを発見した。(もっともこれは後からビデオで見たのだが)うーんマンダム!で一躍有名になった、チャールズ・ブロンソンは大脱走ではきちんとした脇役で、閉所恐怖症の人間として出ているが、最初に彼を見たのは、ロバート・スタック主演のテレビドラマ、「アン・タッチャブル」でマシンガンを使う殺し屋役であった。当時はまだ白黒、最後は地下道に逃げ込んだ彼が、地上に出ようとして出口の蓋が開かなく、指か手だけを出してそのまま絶命したような記憶がある。

「大脱走」では、ナポレオン・ソロのデビット・マッカラムが脱走したメンバーの一人として登場、発覚し、駅でナチスに撃たれて死んだシーンを覚えているが、この頃には彼はスターだったのであろうか。
コンバットにも多くのゲストスターなどが出ていたようだがはっきりした記憶がない。
今、人気若手スターのレオナルド・デカプリオもガキの頃に「ギルバート・グレープ」でやたら高いところに登る癖のある、知的障害の少年役で出ていたが、これは脇役というよりは順主役で、この頃から、将来を嘱望されていたのだろう。
そういえば、「シベールの日曜日」に出ていた、可愛い子、パトリシア・ゴッジはどうしたのだろう。あれ以来見かけない。
ボナンザの末っ子が「拳銃に泣くトムドーリー」に主役で出ていたが、そのままどこかに消えてしまった。
西部劇のテレビ番組からスターになった人では「拳銃無宿」のスティーブ・マックイーンくらいであろうか。思い出した、「シカゴ特捜隊」のリー・マービンなんて役者もいたいたぞ。渋かったなー。トロイ・ドナヒューはどうしているんだろう。「サンセット77」のエド・バーンズ君は?おー!「ローハイド」のクリント・イーストウッドは大スターになっていた。

余計な話B〜西部劇の事

私は専ら西部劇が好きだったが、「サイコ」の異常者役のアンソニー・パーキンスが「胸に輝く銀の星」に出ていた。共演はグレン・フォードだったか? グレンフォードと云えば、「暴力教室」では順主役の不良少年役にコンバットのビッグ・モローが出ていた。デイズニーの「黄色い老犬」にはチャック・コナーズが頼もしいちょい役で出ていた。こういうちょい役も嬉しい。

「フェザー河の襲撃」は初の立体映画であった。新劇で見た覚えがあるがかなり昔のことで、左右色の違った色眼鏡をかけて見るのだが、子供の私にはサイズが合わず苦労した覚えがある。
マリリン・モンローの「帰らざる河」はスバル座で見た。配役は豪華だと今でこそ思うが、子供としては何ともつまらない西部劇だった。

西部劇も最初は白人は良い人。インディアン悪い人。という侵略者アメリカ人の感覚で見ていたが、世の中の仕組みが次第に判って来るに連れ、もともとアメリカ大陸は先住民のものであったと云うことが判ってきた。ずいぶん後になって作られた「ソルジャー・ブルー」はその後の西部劇に影響をあたえたようである。

ジョン・フォードの「騎兵隊」「黄色いリボン」などに比べると「荒野の決闘」や「真昼の決闘」ではやはり性格が違っていた。子供の頃はジョンフォードの作品のほうが遙かに面白く感じられたが、現在では後者の方が圧倒的に味わいがある。ジョン・ウェンなどの粗野で乱暴な主人公に比べて、ヘンリー・フォンダの演ずるワイアット・アープ、ビクター・マチュアのドク・ホリディの人生のしわの刻まれた演技。ゲーリー・クーパーの理知的な表情は魅力を感じる。

バート・ランカスターの「愛しのシバよ帰れ」という映画を見たときは、「シバ」という名前の犬が行方不明になって、それを探す映画だとばかり思っていた。
子供には難しい映画だった。同じく「地上最大のショー」は列車転覆場面しか覚えていない。寝ていたらしい。「エルマー・ガントリー」と同じく、偽善的に生きようとして、アル中で自虐的になる人がいるもんだ

邦画を始めて見たのは「花の生涯」のようであった。よく覚えていないが桜田門外の変で、水戸浪士が井伊直弼の乗った駕籠に向けて短筒を撃つ場面が映像的に残っている。

まあ思いつくまま昔話を、間違いがあればごめん。

付録・テレビの西部劇番組(2005.5.27追加)

今、古い本を探していたら、懐かしいものが出て来た。「映画の友」続・西部劇読本、表紙は破れ、裏も無い。何時の発行か不明だが、おおよそ昭和32年頃ではないかと見当をつけてみる。30分もののテレビ西部劇というコーナーがあるので、そこから拾ってみる。

「西部の反逆児」 Rebel 主演:ニック・アダムス
「西部のパラディン」 Have Gun、Will Travel  リチャード・ブーン
「連邦保安官」 Lawman ジョン・ラッセル ピーター・ブラウン
「ライフルマン」 Rifleman チャック・コナース(大リーグ、ブルックリン・ドジャース出身)
「名馬チャンピオン」 The Adventures of Champion バリー・カーチス
「コルト45」 Colt 45  ウェイド・プレストン
「テキサス決死隊」 Texas Ranger ウィラード・パーカー
「フロンティア」 Frontier 不明
「ガン・スモーク」 Gunsmoke ジェイムス・アーネス
「テキサス平原児」 The Range Rider ジャック・マホーニー、ディック・ジョーンズ
「26人の男」  26 Men  トリス・コッフィン、ケロ・ヘンダスン
「ケーシー・ジョーンズ」  Casey Jones  アラン・ヘイル・ジュニア、ボビー・クラーク
「大平原」 Union Pacific ジェフ・モロー
「拳銃無宿」 Wanted:Dead or Akive スティーブ・マックィーン
「第五騎兵隊」 Boots and Saddles ジャック・ピカード
「バット・マスターソン」 Bat Masterson ジーン・バリー
「モーガン警部」Sheriff of Cochise & US Marshall ジョン・ブロムフィールド
「西部の勇者 キット・カースン」 The Adventures of Kit Carson ビル・ウィリアムス
「カウボーイGメン」 Cowboy G Men ジャッキー・クーパー
「われらのキャシディ」 Hopalong Cassidy ビル・ボイド
「シスコ・キッド」 Cisco Kid ダンカン・レオナルド
「アニーよ銃をとれ」 Annie Oakley ゲィル・ディビィス
「走れバッファロー」 Buffalo Bill Jr ディック・ジョーンズ、ナンシー・ギルバート
「ブレイブ・イーグル」 Brave Eagle キース・ラーセン、キーナ・ノムキーナ
「名犬リンチンチン」 Rin Tin Tin  リー・アーカー、ジェームス・ブラウン
「ローン・レンジャー」 Lone Ranger クレイトン・ムーア、ジェイ・シルバーヒールス

1時間の西部劇

「ローハイド」Rawhide エリック・フレミング、シェブ・ウーリー、クリント・イーストウッド
「幌馬車隊」Wagon Train ワード・ボインド、ロバート・ホートン、アーネスト・ボーグナイン
「シャイアン」Cheyenne クリント・ウォーカー
「ララミー牧場」Laramie ジョン・スミス、ロバート・クロフォード、ロバート・フラー 淀川長治
「ボナンザ」Bonanza ローン・グリーン、パーネル・ロバーツ、ダン・ブロッカー、マイケル・ランドン
「アリゾナ・トム」Sugarfoot ウィル・ハチンス

当時東京でオン・エアされていたテレビ番組

時 間

放送局

番 組 名

8:00

NTV C 幌馬車隊 60

7:00
7:00
7:30

NTV C
TBS E
フ ジ G
ボナンザ
シャイアン
ローン・レンジャー
60
60
30

7:00

フ ジ G 西部の反逆児 30

6:15
7:30
8:00

NET I
TBS E
フ ジ G
26人の男
ライフルマン
ガンスモーク
30
30
30

8:00

NET I ララミー牧場 60

6:30
7:00
7:00
9:15

NET I
フ ジG
NET I
NTV C
西部の兄妹
アニーよ銃をとれ
テキサス平原児
モーガン警部
30
30
30
30

7:30
7:00
10:00

フ ジG
NET I
NET I
拳銃無宿
バット・マスターソン
ローハイド
30
30
60

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